シンプリシティ・マーケティング―顧客ストレスを解消する単純化戦略
50年以上にわたって、企業は次から次へと製品やサービスの選択肢を増やし、消費者を悩ませてきた。結果として、これまで経験したことのない不安が生まれた。消費者の心理的な「売買遮断システム」は危機的状況にある。事実、ブランド戦略の先駆者スティーブン・M・クリストルとピーター・シーリーは、何を購入するか決断するにあたっての消費者ストレスはすでに限界に達していて、製品の選択肢がこれ以上増えるのは危険であると言っている。 著者は、時代をリードする本書で、「次世代のマーケティングで成功を収めるのは、イメージの見直しを図った製品とブランドとをしっかり結びつけることで、消費者にシンプルライフを提供する企業である」ことを、しっかりした根拠に基づいて論じている。さらに、消費者ストレスを軽減できない企業は消費者にストレスを与えることになり、消費者により優しいライバル企業に市場を奪われることになるだろう、とも言っている。 著者は特に、多様化した製品の合理化に苦戦しているプロダクト・マネジャーやブランド・マネジャー向けに、まさにシンプル化のための教科書というような画期的な構想を発案している。ストレスの観点から見た自社ブランドの位置づけをマネジャーが評価できるよう、基本となる2つの指針を提示したあと、本書は核心に迫っていく。ポイントは「4つのR」、つまり「Replace(交換)」、「Repackage(つくり変え)」、「Reposition(イメージチェンジ)」、「Replenish(補充)」にある。実在する企業の例を用いながら、消費者ストレス軽減のために「4つのR」がいかに影響を与えあっているか、ブランド・ロイヤルティーを確保するために、これらの戦略が個々に、あるいは連携しあいながらどのように用いられるかを示している。 さらに、本書で初めて、消費者ストレスを軽減するための戦略10項目が紹介されている。たとえば、製品やサービスの整理統合、ストレス軽減のためのより適切なブランドイメージの変更、消費者が意志決定しやすくなる方法などである。結びでは、シンプル化革命を高らかに宣言しているが、シンプル化のための戦略、消費者の生活を複雑化するのではなく、シンプルにするためのITの活用、本書で取り上げられるすべてのノウハウを効果的なまとめたプランについて触れている。(Book Description, Amazon.co.uk)
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目からウロコ |
顧客のストレスに着目し、これを解消する商品やビジネススキームを開発することにより、現状を打破できるチャンスがあるという作者の指摘は「目からウロコ」でした。そのために本書で展開される戦略の提案は、大変参考になりました。
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ちょっと読みにくいが、内容は良い |
確かに選択肢が多すぎる世の中になってきた。携帯の料金メニューやプロバイダもどれが私にベストなのかさっぱりわからんし、テレビを買うにもどのメーカーの何をどこの店で買うのが一番良いのやら。まぁ、じっくり調べればわかるんだろうが、何から何まで調べていたらきりがいないしめんどくさい。でも調べないと損するかもしれない・・・。顧客ストレスを解消する単純化戦略は今後確かに重要になってくるだろう。
しかし、残念ながらちょっと読みにくい本だった。元々の原文からしてそうなのか、訳がイマイチなのかはよくわからないが、読みにくくてストレスがたまった。ということで星3つ。
ただし、私自身がこの訳し方に慣れていないだけなのかもしれない。
内容的には良い本だし、今後のマーケティングに必要なコンセプトがちりばめられているので、マーケターとしては一度は読んでおくべき本だ。


